それは毎日が太陽が空に昇ることから始まり、太陽が沈み月が昇り辺りが暗くなる事で一日を終える事のようにありふれた日常なのだが
もし太陽が反対側から昇ってきても人間は気が付くのか?と言われてもあまり気が付かないという可能性だってあるように
人間の未発達な科学の手のひらをひっくり返せば魔法という存在だってあるわけだ。
魔法の存在を否定するのは未発達な科学を信仰しすぎた馬鹿な人間の愚かな考えであり、純粋な心なんてもう誰も持っていないのかもな。人間は。
うーん、それにしてもどうしてこんなこと考えているんだ?
というか視力が奪われたかというほど暗黒の世界が見える。
手足は満足に動かないし、背中がすごく重い。
ついでに息苦しい。
揺さぶられている。
おい揺らすなって。
揺らすな幼女――――
「チヒロっ!起きてよおー!」
意識が覚醒する。
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