「くそぉっぉ」
佐藤は会社でずっと嘆いている
佐藤は一応、銀行の人間なんだが・・・
一切仕事をしてない
なので正確には『来てるだけ』である
一人の女性が佐藤に近づいてくる
「こら!」
パン
「痛て!」
「全く・・・給料泥棒ってこーゆーやつのコトいいでしょーねぇ~」
ファイルでいきなり殴ってきたのは清水優子
超絶美人で声もあまりギャンギャン五月蠅く、心地いいアルト声なのだが・・・
なにかと、問題ある超S級危険者でもある
「どーせ昨日も遅くまで走り回ってて、眠いだのなんだのダダこねてんでしょ~?」
「うるせ~関係ねーだろ。」
「いや。佐藤がサボるとその分、私達がカバーする。それがイヤなのよ」
「っちぇ。真面目だな~」
「佐藤が不真面目なだけ」
「うるせ~ほっとけ」
「はいはい」
束になってる書類を出す
「っま、まさか・・・それオレが今まで溜めてた書類じゃぁ・・・」
「うん」
「やれって?」
佐藤の顔が青ざめる&苦笑いする





「・・・・・やっといた」






「え?」






ちょっと沈黙が流れる




「だからやっといた。コレで残業したし金貰う量増えたし。佐藤も楽でしょ?お礼の一言くらい言ってくれてもいいと思うな~」
「あ、ありがと」
「・・・・あとで、コーヒーおごってね♪」
「え?」
「んじゃ!」
「っこ、こら!」

行ってしまった



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