あの日…目を覚ました日から、一週間がたった
相変わらず記憶は戻らない
解ったのは、自分の名前と歳、家族のことくらいだ
僕は『葉山 陽』。歳は16らしい
父、母、姉の４人家族で、母は優しくて父は少しぶっきらぼう。まぁ、よくある形の家族
僕のことを思ってくれていて、目を覚ました時には泣いて喜んでくれた
だけど、
僕には、本当にあの人達の言う『陽』なのか…自信がない
僕は『僕』なのだろうか…
あぁ、
君に会いたい
そうすれば解る気がするんだ
君が、誰なのか
僕が、誰なのか
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桜花 ‐ouka‐ s.1
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