「てか君だれ?シュウヤの彼女?」

「ちげーよ!こいつ、自分のこと金魚とか言ってんだ。ユウト、行こうぜ」

「金魚だもん!私はシュウヤに逃がしてもらった金魚だもん!」

目から生暖かい水が流れ出した。

「ばーか。もうついてくんなよ!」

そう言って見下ろされたシュウヤの目はゾッとするほど冷たかった。

私は、泣いて泣いて…

そんな大きな泣き声も、花火の音で全てかき消された。



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夏色金魚3〔完〕 s.1
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