両手を広げブツブツと呪文を唱え始める。
すると、淡い光が少しづつリプロンを包みこむ。
熊雄は化け物の注意を引くようにすかさずジャガイモを投げた。
しかしそれは当たることなく転がる。

熊雄「くそっ」

匠が2本の木刀を構えると化け物の胴体を捕らえる。
木刀が食い込むが分厚く硬い肉質が邪魔をし重症まではいかなかった。
追い打ちをかけるかのようにドライバーで殴るが呻き声の一つもあげない。

砥石「ッチ、浅いか。」
化け物「ウガァ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"」

化け物が咆哮をあげると鋭いかぎ爪が熊雄を狙う。
ひらりとそれをかわすと爪が壁をガリガリと削り跡を残す。
さっきのカプセルといい、当たれば一溜まりも無いだろう・・・。

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少女の夢~最終決戦 後編~ s.1
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