嵜崎 影・・・。
とにかくオーラからいでたちまで全てが不気味・・・。
人外の雰囲気を漂わせている。
「・・・キミは・・・ドコ・・・?」
「意味わかんねぇ事ばっかりほざいてると火傷しちまうぞゴラァ!」
とりあえず威勢は良くしてみたが、俺に勝ち目はないだろう。
俺の”武器”は確かに強酸性ではあるが、水圧も速度もない。水鉄砲レベルと言やぁわかるか?
比べて奴はもう”武器”を使いこなしている感がある。
あの青白い炎からは、激しい熱と強烈な悪意のオーラっつーか・・・とにかく物凄い嫌な感じがする。
「悪い事は言わないよ・・・風道君、早く逃げたほうがいい。」
「今逃げたら先公が殺されちまうだろうが・・・!」
竜也が忠告をしてきた。
・・・俺も死ぬつもりはないが、何よりあの先公がいないとこの学校がダメになる・・・!
「・・・分かったよ・・・僕も手伝う。」
竜也が俺に並んだ。
・・・”武器”も使えないのに何をしようってんだか。
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