僕の日常なんていうものは、きっとごく普通のものなんだろう。

例えば電車に乗って遠くの学校まで行く。
変わっていると言えば変わっている内容だが、普通であることに変わりは無い・・・と思う。


こんなのは陳腐な小説にありがちな設定だし、実際僕以外にも実行している人は多々いるんだ。

ほら、今僕の隣にいる女の子とか。


「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


その女の子は、たまにチラッとこっちを見ては目線を反らし、なんだか気まずそうにしている。
僕とて、この状況はうろんだ。


なんだろうこの展開。
僕にどうしろと言うんだろう。

生まれて初めてだ。
女の子と一緒に学校まで行くなんて。

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