男は、今までに合った能力者とは別の雰囲気をかもしだしていた。

強烈なまでの殺意と、意思を感じる。


「気をつけろ!なんかヤバイぞ!?」

光司が忠告する。

「大丈夫。」

シオンは、何故か自信たっぷりだ。



「ナメてていいのか?・・・お譲ちゃんよぉ。」


男の目は、どんどん鋭くなってくる。

もう二等辺三角形から一本の糸ほどに細くなってきている。



「あなたに邪魔はさせないわ。」

シオンには、自信というか、怒りが宿っていた。
なんかあったか?

「そうか・・・じゃあ。」

男の目が、急に見開かれた。
左目に穴があいてる・・・?

「シネェエエエエエォゲッ!」
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