机が四角く並んでいる。台数の関係か、少しいびつな形。
「あっちから順番に物理・化学・生物・地学の順番で座って」
「はい」

僕は物理部であろう1年生の生徒の隣に座った。
「よもひろ君も物理部に入ったんだ!?」
「えっと~・・・・・・誰?」
「えっ同じクラスだよ、わかんないの?」
「え?加藤君?」
「加藤って誰だよ、鈴木 勇気(すずき ゆうき)だよ」
「鈴木、鈴木・・・・・・あ~、・・・思い出せん」

まだクラスの人の名前10%くらいしか分からない。無論、鈴木もそうだった。
そうこう話しているうちに、さっき通路にいた上級生が入ってきた。

部長だろうか、4人の3年生が黒板の前に立った。
空気が少し重くなった。
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