そしてリンは、自分が手に入れた、『心』の大きさに気づいた。
大きくて、大きくて。
レンが作った、世界で一番の容量をもつ、世界で一番高度なリン、R1Nにでさえも大きなもの。
容量はもういっぱいになってしまう。
それならば、その前に・・・・!
リンは自分の服をまくり、中からノートパソコン(と形容するしかない高度なコンピュータ)を取り出した。
そして、打ち込み始める。
「音楽ファイル・・・
フロムレン・・・・
発信元、リン・・・・
タイトル、」
リンの口元に笑みが浮かぶ。
「『ココロをありがとう』」
そして、歌い始める。
ココロから。
心から。
「今、言える・・・・。本当の言葉・・・。
ささげる、貴方に・・・!」
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