しばらくすると、下僕(赤木)が金の入ったアタッシュケースを持ってきました。
「これで全部です。」
中にはものすごい大金が入っていました。
「暴力団ていうのは末端の末端でここまで稼げるんですか・・・。」
「はい。上層部では何十億、何百億という単位で金が動いています。」
「ふふふふふ。気が変わりました。」
「なんですか?桃太郎様。」
「実はですね、私の育ての親にここで金目のものを全て奪ってこいと言われたのですが。」
「それは酷い親ですね。」
「ええ。なので私はそれを放棄します。」
「どうなさるんですか?」
赤木が尋ねると、桃太郎は不敵な笑みを浮かべて言いました。
「貴方たちの上の組織を私に服従させて大金持ちになります。」
───こうして、ここから桃太郎の新しい物語〔下克上編〕が始まるのであった。
end 続くかも。
終わり
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