コンコン…
と、古いドアを叩く音がした。
「…ん?誰だ?」
ジンは、古くなり、金具の錆ついたドアを開けた。
ドサッ…。
「うわっ!!」
ジンがドアを開けたとたん、二人のハンターが玄関に倒れた。
少年と少女だった。
二人ともモンスターの牙と爪で付けられた傷でいっぱいだった。
特に少女の方は血祭りである。
「うわっ…ひでぇな。」
ジンはほこりまみれのベッドのほこりをおとし、二人を横たわらせて傷の程度を見た。
傷は少女の方が多いが、少年の方が深い。
「この傷は…ティガレックスか?」
ジンは傷を消毒し、包帯で巻き、輸血をした。
救助室はあまり利用されることはないが、医療に関しては最先端をいっている。アイルー医学の最先端である輸血技術により、なんとかこの二人を助けることができた。
「しっかしまぁこの傷でよくここまで来れたなぁ。」
外には血の跡がしっかりと残っており、洞窟まで続いていた。
ジンは椅子に深く座り、二人の様子を見守った。
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