敵軍接近の警報が鳴っている。

ラージャはハッチへ急ぎながらも、正直気乗りしていない。


戦って殺しても、戦い自体は終わらない、戦いの意味が分からなくなっていたのだ。
「タナカ…教えてくれ、俺はどうすればいい…」

ラージャはぼそっとつぶやき、メットをかぶった。
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