「っ・・・!いか、ないで・・・」
「蒼っ!?でも・・・」
「行っちゃだめっ!!」
蒼の口調は強くなっていく。
「行ったら、死んじゃうかもしれないっ!」
その言葉に、未来は驚く。
「なんで、知ってるの・・・?」
「知らない、けど、未来は行かないで!」
「でも、シオンが・・・っ」
未来は、戸惑ったように口ごもる。
「っ・・・!」
その行動に、蒼は言ってしまった。
「私より、シオンさんのほうがいいんだ・・・?」
「蒼っ!そんなこといってな・・・」
「さっさと行けば!?そのシオンといっしょに死んじゃえばいいっ!!」
「蒼・・・っ」
未来は、その言葉に傷つき、走り出してしまった。
シオンのいる、外へ。

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