目を開けると、未来(サキ)の心配顔が目に入った。
「――・・・蒼(アオイ)?大丈夫?」
「・・・サ・・・キ・・・?」
え・・・?未来?未来なの?
「あ、シオン呼んでくるね。」
未来はそういって、部屋から出て行った。
私が寝ていたのは少し低いベットの上だった。
さらに言うと十畳くらいの部屋で、たくさんの紙と本が置いてある勉強机みたいな小さな机と、中央には丸い机が置いてある。

なんだか、懐かしい部屋だった。

木造で、小さい暖炉があった。
丸い机に、四角いテーブルクロスがかかっていて。
壁には、小さな風景画。
窓から見える、青空。

次へ

s.1
やめる