また、あの時と同じ感覚ー・・・。
すべてが1ミリもずれずに重なる。
身体が鮮明に記憶している。

気持ち悪い。
ー・・・気持ち悪くてしかたないのに。
触って欲しいなんて断固として思っていない。
断言できる。−・・・・でも。

身体が。身体ばかりが反応して。
自分ではこればかりは操作できない。
いくら反応するなと言っても身体が
いうことを聞くはずもなかった。

それがくやしくてたまらなかった。
結果的には責めていた。
気持ちとは裏腹な淫らな身体を。

帰りのバス。優は3回目の痴漢を受けていた。
下半身には他人の右手が触れている。


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