冬休みが終わり、3学期にも慣れ始めた頃。

土曜日の練習が終わって、吹奏楽部一同が譜面やらすいとる君やらを持って片付けをしているまさにその時だった。









・・・・・下の階から誰かが駆け上がってくる。



そして、廊下にかなり響く

「美咲ちゃああああああああああああああん!!!!」

という声。



その声の主は、他の誰でもない詩織先輩だった。

詩織先輩は息切れしながらも美咲の肩をつかんでこう言った。

「みさき・・・・ちゃん・・・・」


「どうしたんですか急にwwww」

美咲は驚きのあまり座り込んでしまった。


詩織先輩は少し落ち着いてこう言った。

「いや・・・・さ・・・・バストロンボーンは・・・・・?」


「あ、これっすか?」

と言いながら、美咲は後ろにあったバストロンボーンを指した。


「そう・・・・そ・・・r・・・・・」

「えちょ・・・先輩・・・?」←状況嫁


詩織先輩はかなりの間走っていたようで、ついに美咲と同じように座り込んでしまった。

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