12月上旬
−トロンボーン&ホルンパート部屋−
「それにしてもこんな事が起こるなんてねぇw」
と、悠先輩の声が部屋で聞こえる。
「ふぇ?何があるんですか?」
この声は、部活で唯一のホルンパートの子、谷内梨佳である。
「そりゃあるとも、悠先輩がてんきn」
美咲が言い終わる前に、美咲は無様に壁際に飛ばされる。
「なんでもないよねー み・さ・き・チャン☆」
「ハイもうなんでもないっす(・ω・`;)」
・・・何が起こったかは言うまでもないだろう。
梨佳が悠に聞く。
「え・・・えーと・・・それで何があるんですか?」
悠が答える。
「ホルンパートに新入部員。それと・・・あー・・・・・。」
「悠先輩のてんきn」
またもや美咲が言い終わる前に無様に壁際に飛ばされる。
今度は飛ばされた後、襟を掴んで首を絞められる。
美咲には進歩というものはないのだろうか。
「な ん で も な い よ ね・・・?(^ω^#)」
「ハイもうマジでなんでもないっす(・ω・`;;)」
「もうそろそろ練習しますねーアハハハハ(x」
梨佳の声が明るく響くが、その部屋には殺意がムラムラと感じ取れるように沸いていた。
悠先輩のせいだろうか?w
――こうして時間は刻々と迫ってゆく。
”別れの時間”と”出会いの時間”と、両方だ。
次へ
s.1
やめる