漆黒のヘキサグラム・純白のペンタグラム外伝 詠唱文句集
○大魔術師が第七話の終盤で唱えたスペル
本文上では彼はこの詠唱中に攻撃を受けてしまい、全て言い切ることが出来ませんでした。
「Lemegeton Clavicula Salomonis・Goetia・Theurgia Goetia・
Ars Paulina・Ars Almadel Salomonis・Ars Nova」
これで全てです。
ソロモン王の大いなる鍵、その一章よ。二章よ。三章よ。四章よ。五章よ……といった意味です。
ソロモン王の大いなる鍵というのは魔術書レメゲトンのことであり、
当時の編集長Fが本編にどうしても出したかったらしく、こだわったそうです。
○ヘヴンズゲートのスペル
「ערישמייםשֶׁמֶשׁ」
出ました、読解不可能ヘブライ語ですね。
執筆当時の私じゃないのでどうしても読むことが出来ません。
<かの門を開き、我に栄光を>
だったか、と思いますが。
○ヘルファイアのスペル
「שֶׁמֶשֶׁמֶשׁשֶׁמֶשׁשֶׁמֶשׁשֶׁמֶשׁשׁ」
またまた出ましたヘブライ語!(いい加減にしろ……)
この訳は本文にあるとおり、
<太陽(我を)照らすもの、太陽(我を)導くもの、太陽(我に)輝くもの>
……らしいですね。
これらの呪文の言語が異なるのは
(当時の編集長Fこと、執筆メンバートップの黒魔術オタクさんによると)
魔術師の母語や魔術系統・宗派の違いによりスペルに用いられる言語は異なるとの事。
またスペルの文句にはほとんど「我に~」や「我を~」といった含みが出るようにしています。
とくにヘブライのケルト式魔術にはそれが色濃く出ていますね。
まるで自己中心的なように振舞おうとしているようではありませんか。
これは魔術師の振るう魔術が己の意思、己の目的の為に振るわれるものだと再確認するために
あえて組み込むようにしました。
つまりは呪文の一つ一つが魔術師の生き様であったり、誇りであったりするわけです。
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