「ふぅ・・・・・・・・暇だ・・・・・・・」

「暇ですね・・・・・・・・・・」

12月も半ばとなったころ俺はいまだに公園でグダグダと過ごす毎日を続けていた

そしてこの公園はやはり午後3時でも誰も来ない

「暇とか言うなら学校行けよ一ノ瀬」

「お兄さんにそっくりそのまま返しますよ」

俺が今話している少女、一ノ瀬亜樹とであったのはほんの数日前

不登校仲間ということでなぜかいつも俺がグダグダと過ごす公園にここ毎日来ている

私服姿で

最初は俺も拒否していたが最近なんだか動でもよくなってきたので特に何も言わないでおくことにしている

「寒いですねお兄さん」

「寒いなら学校行けよ。暖房とかあるだろ。あぁ寒い」

「お兄さんにそっくりそのまま返しますって」

「てかさぁ、お前思いっきり私服じゃん。何で制服着てねえんだ? この時間帯に女子中学生が私服って下手したら補導されるぜ?」

「私が私服でいるのはお兄さんに至福のときを与えるためですよ」

「寒い駄洒落を言うな。ただでさえ寒いのに。そしてお前は初対面のときでも私服だったじゃねえか」

「あれ? お兄さんは制服萌えなんですか? だったら私着てきますよ」

「別にそんな趣味はねえよ。でもこの時間帯でうろつくなら制服のほうがいいんじゃねえか? 朝ならともかく」

「じゃあ、明日からこの時間帯はスク水できますね」

「どんな学校だよ! 制服がスク水って!」

「え? 女子の制服はスク水ですよ? なんなら明日から制服姿で隣で寝てあげましょうか? この公園で」

「いつ誰がそんなこと頼んだとか、それをやると俺が本気で危ない目で見られるとか、状況的場所的季節的にシュールだからやめてとか色々ツッコミどころがあってどっから突っ込めばいいのかわからねえよ!」

「私男の人は皆ロリ美少女のスク水が好きだとお聞きしましたけど」

「お前ロリじゃねえよ! 年齢的にはロリの範囲かも知れねえけどみかけとか身長がクールビューティだよ! 話し方とか声が幼いだけで!」

「でも、胸は控えめですよ? スク水着たら絶対に合いますよ! 私みたいな美少女」

「俺がさっきあえて自分で『美少女』っていったことに突っ込まなかったのにまたいいやがったよ! ついでにいうなら、確かにお前の胸は控えめだけどそれは身長と比べてな! ・・・・・・・って確かに似合いそうだな。競泳水着とかなら」

「ほら! そう思いますよね! やっぱわかる人ですよね、お兄さんは。私よくお父さんから言われてたんですよ」

「わかる人ですよねってとこに突っ込もうとした瞬間にお前の親父さんはどんな人だって突っ込まざるを得ない発言をしやがって! 俺がわかるのはお前の親父が変態だって事ぐらいだ!」

「むぅ・・・・・・・。失礼な。人の親を悪く言わないでください。それに私のお父さんは変態なんかじゃありません。私のお父さんなんですから」

「いやそれはすまない・・・・・・・。そうだよな。お前のお父さんだもんな。お前のお父さんだから・・・・・・変態だよ! やっぱし!」

「ええ! 酷くないですか!? なんで私のお父さんだと変態なんですか!?」

「こんな真冬に明日から公園に『スク水できましょうか?』とかいうやつを変態といって何が悪い!」

「仮に私が変態だとしても私のお父さんは変態なんかじゃありません! 私のお父さんとお母さんの馴れ初めはとても素敵でした!」

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