僕は暗闇の中だった
正確に言うなら暗黒のなか
「ここは、私の空間ですよ」
あかねの声がした。
というか、あかねは僕を後ろから抱きしめていた
「ここは私の力で作った独自の空間です。でることも入ることもできませんよ。でも、シン君は動くこともできません」
「それで・・・・・皆はどうなるんだよ・・・・・・」
「物覚えの悪い子ですね。私が全部殺したって言ったじゃないですか。シン君絶対助けようとするから。それじゃあ神様がせっかくくれたチャンスを逃しちゃいます。だから邪魔になる人は皆殺しました」
「じゃあ・・・・・・・なぜジムは殺さなかった・・・・・・」
「カモフラージュですよ。シン君が気づかなければ殺すつもりはありませんでした。シン君の有能さが人を殺しちゃいましたね」
「僕がジムを・・・・・・」
「そうです。あれ、ただ気絶しただけに見えますけど、私の眼を見てしまったから森田君あと3時間持ちませんよ」
「そんなことして・・・・・・平気なのかよ・・・・・・・」
「平気です。シン君のためですから。シン君と2人きりになるためでしたらなんでもできます」
「あかね・・・・・・」
「シン君が私と2人きりでいてくれるならなんでもしますよ。私。シン君のしたいこと全部やっていいんです」
「そんなの・・・・・・うれしくないよ・・・・・・」
「でも、シン君。今この空間には私たちしかいないんですよ。ですから、もうすぐシン君は私を求めます。いろんな我慢ができなくなります。私しか愛せなくなります。さぁシン君・・・・・
私を愛してください・・・・・・・・
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