「で、どうなったの?」
「う~ん・・・」
「・・・」
えりなは日和を家の中に案内してからずっとうなってた。
(・・・何か隠し事をしてるのかな)
「・・・ねぇ、えりな」
「え、何?」
「なにかあったら私に言って」
「え?急にどうしたの?」
(・・・あ)
「いや、今日学校来なかったから。私が昨日えりなの手を払いのけたのが悪かったのかなぁって」
「そ、そんなことないよ」
「じゃあ、どうしたの?」
「うん、これを見ればわかると思うけど・・・」
日和はやっと、喋るのをやめ、えりなが指さした場所をみた。
「!!」
「・・・ひよちゃん・・・」
「どうして・・・どうして言ってくれなかったの・・・」
「・・・ごめんね」
日和は肩を震わせて泣いていた。が、それは涙をこらえているようにも見えた。
「ごめんね・・・本当にごめんね」
えりなはそんな日和を静かに抱きしめた。今、自分に何ができるのか、考えながら。
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チョコレート3 s.2
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