開幕戦、相手はフランス。世界ランクは日本より2つ下
しかし相手は強豪がそろい今年はヨーロッパでも5つの指に入る
日本は初戦からの強敵に対応できるのであろうか?
試合が始まった。ファーストサーブ、越川が放った懇親の一球が相手コート角に突き刺さった。
「よっしゃ。」心の中でこう言った。ファーストが入りまず最初のポイントをもぎ取った。
カウント1−0、やはり越川がサーブを放つ。打った。コースは良い。
しかし、これは相手に取られた。相手に流れは移る。トスが上がった。バックアタックだ。
「バシッ!!」鈍い音と共にボールはフランス側に、ブロックが成功したのだ。
そう、これこそが日本理想の攻撃越川が放つサーブを取らせて相手のコースを読み
大久保、石松の2枚ブロックではじき返す。これが植木レシーブである。
コートの外では「よし!!!」
力強い声と共に植木監督のガッツポーズが選手にもよく見える。
波に乗った日本はこの先方でまず第一セットを25−20と5点差でセットポイントをもぎ取った。
やはりこのセットでは越川のサービスの繊細さが光った。フランスの選手はキャッチするまではできるが、
2枚ブロックまさにツインタワーにおそれて前に出ない状態だった。
そして石松の豪快なバックアタック。まるで稲妻のように突き刺さる球にフランス陣営は
動揺を隠せずにいた。
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