グラス(あめりかみたいな国)の軍隊の基地
最上級部隊「琥龍」の通信室

「よぉ、ロス。なんかあったか?」

メンバーの1人がナゲットを食いながら入ってきた。
通信兵でないのだが。

ロスと呼ばれた通信兵はキーボードをガンガン叩きながら答えた。

「ファヌエルがヤバイことになってるが?
つか、オマエ通信兵じゃねぇだろ、殺斬よぉ。
その油まみれの手で回線とか触んなよ」

「ヤバイ事ってどんな?」

殺斬がナゲットを投げた。
ロスがそれを受け止め、一口で食った。

「カーレに嗅ぎつかれたかも」

「例のチップを?」

「それもあるが」

「他に何があるんだよ?」

「カーレの初期実験生物知ってるか?」

「だいたい」

「その中のどれかだ。逃走又は廃棄されたヤツな」

「NO.6 クロス、NO.14 ジュラ、NO.16 バクガはまだいるだろ?」

「シラネ
めんどいから調べてねーが?
それよりオマエさ、ボントどこにやった?」

「物みたいな言い方すんなよ・・・・・
ドーナツ買いに行ってるが」

「あっそ
まずはカーレをなんとかしなきゃな
その次が水瓶・・・・か」

「カーレはタレ(琥龍のメンバーで、突撃兵)1人で十分だろ?」

「そーだけどさ、タレもチップ持ってんだけど
万が一のことがあるとマズいじゃん」

「そっか・・・・だよな」


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