勇斗は、力が強くて、どうしようもできない。そこで、助けを呼ぼうと思った。
だが今日、活動している部活動は2つくらいだし、廊下に誰かが来る確立は少ない。
勇斗の手首をつかむ力が強くなる。
と、そのとき智也の目にカーテンの隙間から見える、廊下の人影が映った。
「あ、あのったっ助けてぇっ!!」
慌てて、叫んだ。この状態から開放される望みをかけて。
すると廊下から・・・・
「あれ?なんか今、聞こえなかったぁ?」
「マヂ!?ウチもなんだけど!!どこからかなぁ?」
通ったのは女子2人らしく、高い話し声が聞こえてくる。
「ココですっ!お願い!助けてっ・・・・!!」
智也は勇斗の下からもう一度叫んだ。
「あれ?生徒会室・・・?鍵、しまってるよ」
「あ、窓がちょっとだけ空いてるよっ!」
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