叫んだことで周りの人の視線が俺に集まる。
「あ、すみません?」
どうやら日本語は通じるみたいだ。なんだ、といった様子で何事もなかったかのように歩いていく。
「ふぅ。取り合えずどうするかな、宿とか探さないと野宿はやだよ。」
そういって歩こうとしたとき、誰かに裾を引っ張られる。
???「あの、お、おにぃさん、も僕と同じ飛ばされてきちゃった人ですか?」
飛ばされてきた人?日本からこの異世界に来てしまったと言うことか、取り合えず返事をせねば。
「え?あー、朝起きたらここにいてな、君もかい?」
そういうと少し安心した顔で
「は、はい!僕も起きたらここにいて…ここってどこなんでしょうか。」
その子はそういう。
「さぁな。でも異世界っぽいよな、日本とかにはこんなのないし。というか君も日本人だよね?」
そういうとまた少し安心した顔で
「はい!!僕も日本人です!!」
という。
「お、おう君もか」
俺はそう返事する。
見たところ俺より年下だな。男というのはわかるが中性的で可愛らしいとでも言うのか。まぁそんなことどうでもいいか。
「あ、自己紹介してませんでしたね!僕の名前は 古宮(こみや)零斗(れいと)です!!ヨロシクです!」
零斗、なんか聞いたことある名前だな、まぁいいか。俺も自己紹介をする。
「俺の名前は冨夜(とみや)春(はると)だよ。まぁよろしくな。」
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終わり

夢と君色 s.1
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