ムシトエがさえぎった。

僕の手を、その手に握りしめた狂気を。

自分の腕で。

遮った。


赤い宝石が噴出して、次々と散り、真っ白な床を染めた。


「アハハ・・・それでいいんだよムシトエ・・・それで・・・僕は君と一緒になる・・・」

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