「あーッ!僕の大事なガンプラー♪すぐ組み立ててあげるからまっててー♪」
ルークは箱に頬ずりしている。
「・・・・・」
ネーノは其れを唖然として見つめていた。
ふと、

「あっ!いたいた!おーい!ルークくーん!」
と、ルークの後ろから声がした。
「あ!姫!どうしてこんなところに?」
『姫』と呼ばれた縫い包みをもった淡い桃色の女子の名前は雛李。
ジャパソの女帝の子で、王族直伝の密度の高い魔力を持っている。
「おーおー、ルーク、御前こんなとこでなにしてるんだー?」
雛李の後ろから現れたのは銀時。
ジャパソ特攻隊の一員であり、木刀の使い手だ。

「!・・・貴方が雛李姫ですか。コレは逃すわけには行きませんね」
ネーノが勢いよく飛び跳ねる。
「あー!こらー!姫になんてことー!!」
ルークは箱を持ったままネーノを追う。
「引っ込んでな!」
ネーノが数多のフォークやナイフをルークに向かって投げる。
其れに当たった箱が音を立てながら地に落ちた。



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