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じっけんそのいち

更新日:2009-02-08 22:57:00

一人の、少女が、歩いていた。
誰も、いない、夜空の中。
それは、まるで、天使のようで。
でも、誰も、気づかなくて。
少女は、一人で、道を、歩き。
たった、一人で、生きていた。

―・・・
ある日、そんな、夢をみた。

+++++++++++++++++++


その夢をみた日は、決まって最悪なことが起きた。
何が天使だバカヤロー・・・
悪魔じゃんか・・・・

今日、転校生が来た。
ナンテコッタイ。
よりによって今日!
あの夢を見た日の転校生!!
どんな騒動が起こるのやら・・・orz

「入れー」
入ってきたのは、女の子。超絶美少女。
ただし―・・・

俺の夢に出てきたやつ。

ホラ、やっぱり最悪だ。
毎日だぜ?
毎日顔をあわせるんだぜ?

「席は・・・そこでいいか。」
俺の隣かよ。
いつの間にか、にらんでいたらしい。
「私、悪いこと、した?」
涙声で言われてしまった。
というか、もう、存在自体が悪い。
「ゴメンナサイ・・・」
小さな声で、そいつは言った。

そして、一ヶ月。
俺は、シアワセとは言いがたいが、それなりに普通の生活を送っていた。
夢は、見なくなった。
なんでだ?
それを、本人にいえるはずもなく。
その日が来た。

下駄箱に、一通の手紙。
『放課後、私たちの教室で。』
それは、見慣れた、女の丸文字。
裏には、そいつの名前。
放課後、教室。
何があるっていうんだ?



「よかった、来てくれた・・・」
そいつは、ホッとした表情で俺を見上げる。
そして、
「一ヶ月前は、ごめんなさい。」
一ヶ月前?
夢を見ていたときのことか?
俺は、あの夢をだれにも話してないぞ・・・?
「私、まだ、力の使い方、よくわかんなくて・・・」
コイツは、何をいってる?
「お前・・・?」
「私は、あなたの、守護者。一ヶ月前、
あなたに、あの夢を見させていたのは、私。
私は、あの時、まだ使い方、主人を守るチカラの使い方がわからなくて。」
わからないが、どうやらやっぱり不幸の元凶はコイツだったのか。
「ほんとに、ごめんなさい。
あなたのそばにいれば、元に戻るっていわれたから、来たの。
やっぱり、もとに戻れたみたいだね。」

そろそろ、限界なの。

そうわらって、、そいつは消えた。

次の日、先生は、そいつは転校した、といった。
超絶美少女が消えたのに、男子はがっかりしていたが、
俺はそうでもなかった。
俺のそばには、いつも、そいつが笑っているのが見えたから―・・・



久しぶりに、夢をみた。
少女は、踊っていた。
くるくる、ふわり。
そして、笑った。
俺の方をむいて。

次の日は、とてつもなく、シアワセな一日だった―・・・・